Notion AIで文書作成

アイキャッチ画像 AIサービス

Notion AIは割と有名なAIサービスです。類似サービスのChatGPTを記事にしていたこともあり文章作成AIサービスについて調べることもなかったのですが、『Notion AIの要約が便利!』のような声がちらほら聞こえてきたので、試しながら記事を書く運びになりました。

Notion AIを使ってみる

Notion AIは基本的に文書を作るサービスです。議事録の要約然り、プレゼンのレジュメ然り、文書を生成するためのAIサービスなので、ChatGPTのような使い方をすることになるはずです。

使う準備

まずはNotion公式サイトのNotion AIのページに移動し無料会員登録をします。そうすると画像1の画面に移動するので自分の利用にあったものを選択し『continue』を押します。

画像1:会員登録画面

会員登録が済むと画像2のような画面になります。

画像2:ログイン後のTOP画面

Notion AIの基本操作

とりあえず『Getting Started』に基本的な操作が書かれているので試していきます。

まずは画面の下の方で空いている場所をクリックしてみましょう。入力するセルが出てきますね(画像3)。このセルに『/』を打つとNotion AIに用意されているコンテンツが表示されます(画像4)。

画像3:入力セル
画像4:コンテンツのメニュー

ワードのように文字に打消し線や文字色などのスタイルを付与することもできます(画像5)。またセルを掴んで移動させることもできます(画像6)。

画像5:テキストにスタイルを適用
画像6:セルの移動

新しく文書を作りたい場合はサイドメニューの左下にある『New Page』を押して作ります。そうすると画像7のような画面になります。テンプレートを使って始めたい場合はサイドメニューにある『Template』から作成します(画像8)。

画像7:新規ページの作成
画像8:テンプレートから作成

トグルメニューを作ることもできます。トグルというのはQ&Aのようなところでよく見られるようなクリックすることで表示/非表示が切り替えられるものを指します。左にある小さい三角を押すと非表示と表示を切り替えられます(画像9(非表示)/画像10(表示))。

画像9:トグルの非表示
画像10:トグルの表示

Notion AIで何ができるのか

ここまではただのリッチな機能を持った文書エディタですが、AIを組み合わせた機能を使うことで便利になっています。

以降は日本語で出力してもらいたいので左側の『Language』から日本語に変えておきましょう。

文章の生成

まずは文章の生成から見ていきましょう。試しに営業のメールを書かせてみます。設定は『webデザイナーのAさんが企業Bへ仕事を委託受注したい旨を伝えるメール』でいきます。

お世話になっております。WebデザイナーのAです。

この度は、企業B様のWebサイトのデザインについてご依頼をさせていただきたく、メールを送らせていただきました。

今回のご依頼内容につきましては、以下の通りです。

  • デザイン内容:企業B様のWebサイトのリニューアルデザイン
  • 期間:1ヶ月程度
  • 予算:〇〇〇〇〇円

私たちは、これまで多数のWebデザインの実績を持ち、お客様からの信頼も厚く、クオリティの高いデザインを提供してまいりました。

今回も、企業B様のご要望に合わせたデザインを提供し、ご満足いただけるよう最大限の努力をいたします。

ご検討いただけますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

よろしくお願いいたします。

Webデザイナー A

中々いい感じに出力してくれました。ひな形として使うには十分でしょう。

文章の要約(アウトライン)

長々と書かれた文章を要約して表示してくれます。自分がこれから読もうと思っていたwebページや論文をデータとして渡して、要約してもらうような使い方ができます。

羅生門の冒頭を要約してみました。

  • ある日の暮方の事である。
  • 京都の衰退と災害により、洛中が荒れ果てた状況。
  • 羅生門の近くは死人の棄て場となっている。
  • 下人が雨やみを待っていたが、実際には行き所がなく途方にくれていた。
  • 下人が曖昧な考えをたどりながら、雨の音を聞いていた。

要約に関しては人が行ったものと遜色ないレベルですね。議事録の要約として使うには十分そうです。

文章の校正

文章をリライトしてくれる機能です。誤字脱字を検出できるか『昔々あるところにおじんとおばんがいました。』の文で試してみます。テキストを選択した状態で『AIに依頼>スペルと文法を修正する』を選択してみます。

昔々、あるところにおじいさんとおばあさんがいました。

今度は誤字脱字を修正してもらった文に『AIに依頼>文章を改善する』を適用してみます。

昔々、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。

いるという動詞が住むという動詞に変更されました。前の文章より誤解が生まれにくくなりましたね。今回は1文に対して適用させましたが、文章に対して適用できるようなので興味があれば試してみてください。

文章の翻訳や語調

文章を他の言語に翻訳したり、語尾をカジュアルにしたりといった変換を行うこともできます。

『日本人の60%は成人になる前に飛行機に乗る経験をする』という根拠ゼロの文を英語に翻訳させてみます。

60% of Japanese people have the experience of riding on an airplane before they become adults.

文法のミスもなく良い感じですね。今度は元の文をカジュアルな感じにしてみます。『AIに依頼>トーンの変更>カジュアル』を選択するだけです。

さっき調べたんだけど、日本人の60%は大人になる前に飛行機に乗ることがあるみたい。

語尾を直すだけではなく、文の一部に情報を付加する場合もあるようですね。

ブレインストーミング

アイデアが思いつかないときに聞くことで自分だけでは思いつかなかった案をくれることがあります。

今回は『掃除に関するwebサイトを運営するにあたり記事に使えそうなアイデアを10個』挙げてもらうという体で試してみます。

  • 家庭での掃除の基本的な方法
  • 掃除機の選び方と使い方
  • 洗剤の有効活用術
  • 掃除機の掃除とメンテナンス
  • 部屋ごとの掃除の仕方
  • DIY掃除グッズの作り方
  • 掃除に効果的な収納術
  • 掃除のプロに聞いたおすすめアイテム紹介
  • 掃除が苦手な人のためのコツと解決策
  • 掃除の仕事に就きたい人向けのキャリアアドバイス

そのアイデアを採用するかどうかはともかく、キャリアアドバイスみたいな視点はなかったので、思いつかなかったアイデアが見れるのは面白いですね。

その他

表やグラフといったものの作成から、カスタムセルを使ったテンプレート化もできる機能など色々あるようですが、無料枠で検証するには少々厳しかったので興味があれば調べて試してみて下さい。

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